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鴻海のEV、25年世界シェア5%目標に変更なし(トップニュース)/台湾


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2024年4月18日_記事番号:T00114835

鴻海のEV、25年世界シェア5%目標に変更なし(トップニュース)/台湾

 電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)は17日、同日開幕したカーエレクトロニクスの国際展示会、台北国際車用電子展(オートトロニクス台北)に、納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)の「ラクスジェンn7」に採用されたスポーツ用多目的車(SUV)EVプロトタイプ「モデルC」をはじめ、第4四半期に量産開始予定のクロスオーバーSUV「モデルB」や、初のバン・トラックタイプの「モデルN」、人工知能(AI)搭載の駆動システムなどを出展した。劉揚偉・董事長は、2025年にEVの世界市場シェア5%、EV売上高1兆台湾元(約47兆6000億円)の目標に変更はないと語った。18日付経済日報などが報じた。

/date/2024/04/18/00modeln_2.jpgモデルNは、台北市の南港展覧館1館で17~20日に開催されるオートトロニクス台北で、展示されている(YSN撮影)

 劉・董事長は、初の台湾生産EV、ラクスジェンn7の納車が進んでいるところだと語った。鴻海集団と裕隆集団が推進するEVオープンプラットフォーム、MIH聯盟(MIHコンソーシアム)のモデルCを初めて採用したのがラクスジェンn7だ。

/date/2024/04/18/00modeln_in_2.jpgモデルNの内装(YSN撮影)

 裕隆集団は17日、ラクスジェンn7は第1四半期(1~3月)に500台しか納車できなかったが、4月以降は月1200~1500台納車し、購入申し込みがあった9000台余りの納車は第3四半期(7~9月)に完了する見通しだと説明した。早ければ5月にも、購入申し込みの受付を再開する。

 世界のEV業界は、中国のEV大手、比亜迪(BYD)が大幅値下げを仕掛ける中、EV大手のテスラが世界の従業員の1割を解雇する方針を示すなど、厳しさが増している。

 劉・董事長は、EVの参入障壁が下がるほど、参入企業が増えることは、想定内だと語った。予想していたより早かったが、参入企業が増えるほど、鴻海のビジネスモデルにとっては有利だと語った。

 MIHコンソーシアムのほか、鴻海と裕隆集団の合弁会社、鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)がEVのCDMS(設計・製造受託サービス)を手掛けている。

CEO輪番制実施

 劉・董事長は17日、鴻海は4月から執行長(最高経営責任者、CEO)輪番制を導入していると認めた。後継者の育成と、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化が目的と説明した。

/date/2024/04/18/00ryu_2.jpg劉・董事長は17日、MIHコンソーシアムの関潤・執行長、鴻華先進の李秉彦・総経理らとともに、オートトロニクス台北を訪れた(17日=中央社)

 対象は鴻海の6事業群の総経理で、任期は6カ月。香港上場の富智康集団(FIHモバイル)や鴻騰精密科技(フォックスコン・インターコネクト・テクノロジー、FIT)、中国の上海A株市場上場の富士康工業互聯網(フォックスコン・インダストリアル・インターネット、FII)は対象外。

 

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